個人飼育崩壊。そしてダックス。 
2016/03/11 Fri. 13:40 [edit]
各センターの情報共有や引取り検討は理事間で毎日のようにやり取りがあります。
もちろん、こういう相談案件も理事で協議をすることになります。
最初にこの件を聞いたのが先月末。
この頃は、ブリーダー放棄犬の引取りがあったばかり。
そして茨城センターの下肢が動かないダックスや、城南島に収容されていた、全盲でおっきい腫瘍が
ぶら下がっているダックスの案件など、悩ましい子ばかりが残っている状態でした。
他の子の事ももちろん心配ですが、私としてはやっぱりダックスが気になってしまいます。
茨城のダックスは、うちでも置けるだろうか、お留守番があっても大丈夫だろうかと悩みました。
※この子は多団体さんが引出してくれ、その後ご縁もつながったようです。
城南島の子もかなり状態が悪く、センターではそれほど長くは生きられないのじゃないかと言われた子です。
この子も看取るという状況かもしれないけれど、アルマで出そうと理事全員の同意のもと引出しました。
※この子はティアハイムに滞在中。今後の事を病院と相談中です。

そんな中、13匹ものダックスの飼育崩壊。
ブリーダーというわけではなく、普通に飼っていたら増えたということなのでしょうか。
詳しい状況はわかりませんが、避妊去勢もせずに♂♀同居で13匹。
近隣から苦情。それは来るでしょう。普通の住宅地なんですから。
転居先が見つからない。当たり前です。マンションで飼えるはずもなく、一軒家だとしても普通の大屋さんなら
絶対にそんな状況の人たちを住まわせないでしょう。
最初は転居先が決まるまでのティアハイムでの一時飼養をということだったそうですが
普通に考えたら無理に決まっています。
正直なところを言うと、そんな状況にまでした人間を助けるなんてことはしたくないです。
自業自得。
でも、犬には罪はない。13匹はほとんどが1~3歳くらいの若いダックスです。
これからの長い犬生を考えると、早々に放棄してもらってちゃんとした飼い主さんのもとで過ごすことが
この子たちにとって一番幸せ。
最近は、各センターに収容犬も少なく(もちろんMIXの大き目の子は常にいるのですが、受け入れられる預かり家庭には限度があります)、幸い手が空いている預かりさんも多い。
それに、他団体さんもご協力頂けるということでしたので、全頭とはいかないまでも、可能な限りダックスたちを引き取ってきました。
当日は冷たい小雨が降る中、現地入り。
ご自宅のピンポンを押すと一斉に犬の鳴き声があふれ出ました。
ダックスの大合唱。そりゃ苦情くるわ

家主の方が扉を開けると、中からは強烈なアンモニア臭。
花粉症でマスクしていても突き抜けてくる臭いで頭がクラクラします。
家の中は・・・

これ、リビングです。
この写真は、犬をあらかた出したあとに撮った写真です。
ここに通されましたが、犬たちが興奮して大合唱中なので、家主さんと話もできません。
隣のキッチンに移動して、やっと声が聞き取れ話が出来ました。
このあたりの話は代表ブログに書いてある通りです。
最初はここまでの状況とは思っていなかったので、ブリーダー崩壊グッズのようなものは
用意していませんでした。
犬を識別するための紙やペンなど、たまたま持っていた筆記用具でありあわせのシートを作り
1匹ずつ撮影してクレートへ。
全員で大合唱していたくせに、1匹ずつになるととたんにシュンとするダックスたち。
しかも、みんなむっちむちです。大皿でぽいっとごはんを与えられていたんでしょう。
もともと3~5キロサイズ聞いていたので、持ってきた首輪のサイズが合わずもたもた。
飼い主は言っていることがころころ変わり犬の年齢なども正直怪しい所です。
とりあえず、♂と♀は触って確認しつつ、10匹をクレートに押しこめひとまずその家を後にしました。
もう、匂いがすごくて早くその場を離れたかった。
家主はこの中で生活をし、リビングでテレビをみたりご飯を食べたりしているのです。
私はこの後夜まで、鼻の奥のアンモニア臭がとれませんでした。
そうして出してきたダックスたちは、本当に静かにクレートの中でおびえてうずくまっていました。
とりあえず、世田谷方面4ダックス、ティアハイム方面6ダックスで車をわけての搬送。
私はその後仕事があり、世田谷方面は同行していたモカママさんが搬送してくださいました。
4ダックスを協力サロンでキレイにしてもらい、モカママさんはさらに預かりのちえさんのお家まで犬を搬送。
もちろん、モカママさんもこのうちの1匹をお預かり。
残りの2匹はくみこさんがサロンまでお迎えに行ってくださり、預かりさんがくるまで様子を見てくださいました。
1匹はダックスデビュー戦のみずママさんがお迎えに。
残りの1匹は当然私が預かることに。
結局、仕事が遅くなりくみこさんちにお迎えに行けたのは夜の10時を回っていました。
くみこさん、遅くにごめんなさい

ティアハイムへ搬送した6ダックスは、ボラトリさんが出来るところまでをシャンプーしてくださり
残りの子は代表が夜8時までかかってシャンプーしてくれたそうです。
そして、我が家に来たのはこの子。

もう、まったくお顔がわかりませんが

翌日、ちょっとだけお外に出した写真を。。

うん、かわいい。
この子についての詳しいことはまた後日。
あ、お名前は「がく」でがっちゃんです

これから応援の程、宜しくお願い致します

category: がく
コメント
バーバMIKOさま
本当に、こういう現場に直面すると毎回気持ちがモヤモヤします。
でも、結局犬には罪はないからと自分を説得している感じですね。。
若くてヤングながっちゃんなので、きっとすぐに馴染んでくれる、と思います(^_^;)
はっぴー #.Nnu5I0M | URL
2016/03/16 18:09 | edit
花*花さま
はい、にわかには信じられない状況でした。
もう、普通の感覚ではないのでしょうね。
がっちゃん、かわいいんです!デカいけど(笑)
はっぴー #.Nnu5I0M | URL
2016/03/16 18:07 | edit
ミサママさま
本当に厳しい現場でした。
これが、人の住んでいる家かという状態。
以前、とあるブリーダー崩壊現場にも入りましたが、そこよりも空気が悪く
気分が悪くなりました。
まだ若いうちに放棄してくれたのが唯一の救いです。
がっちゃん含め、幸せ探しの応援よろしくお願いいたします!
はっぴー #.Nnu5I0M | URL
2016/03/16 18:06 | edit
>そんな状況にまでした人間を助けるなんてことはしたくないです。
>自業自得。
うん、その通り!
こんなふうにレスキューしてもらえるのを有難く思え!!!
と、元飼い主を怒鳴り飛ばしたいくらいです。
でも、もちろん犬に罪は無いのでして・・・
まだ若い子ばかりなので、環境の変化にも適応できるでしょう。
幸か不幸か何も知らない子だから、覚えてくれればバッチリなはず(^^)v
ただ、恐怖心はすぐには払拭できないと思うんですよね~
がっちゃんが、一日も早く心を開いてくれますように
バーバMIKO #mu6TM7Oc | URL
2016/03/15 13:54 | edit
ただただ、驚くばかりです。
リビングと言えるのでしょうか。。。臭いもきつくて大変でしたね。
でも、ダックスちゃん達家から出してもらえてよかったです。
確かにがっちゃん、かわいいです。
花*花 #- | URL
2016/03/12 23:48 | edit
本当に壮絶な現場・・酷い・・
代表とモカママさんのブログも拝見しましたが、見るに堪えない部屋。
あれでは運動どころかどこでねんねしてたのか?かわいそうに・・
でも、アルマに助けてもらえてよかった(^^)
がっちゃん!しあわせはもうすぐ!
はっぴーさんお疲れ様でした。がっちゃんの幸せさがし応援します♪
ミサママ #- | URL
2016/03/12 14:45 | edit
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